アリス in wonderland
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日曜日。
あたしは待ち合わせ場所へと向かう。
行き先は一番近くの遊園地。
ダブルデートの定番?
「アリスっ!おはよ☆」
美咲が笑顔であたしに手をふる。
「おはよ。早いね。」
時間ギリギリに着いたあたしに、美咲は満面の笑みを向ける。
「だってなんか落ち着かなくて。アリス、テッペイ君と一緒じゃないんだ?」
幼なじみだから、あたしとテッペイの家は当然近い。
何となく最近気まずくて、テッペイを避けてしまう自分がいる。
「うん、まぁアイツは一本遅い電車なんじゃない?朝弱いから。」
そう言いながら、後ろの駅から亮クンが来るのが見えて、ドキッとする。
私服もやっぱりカッコイイ。
雑誌から抜けてきたように目立つ彼は、あたし達を見つけると笑顔で手をふる。
「宇佐美先輩☆おはようございます♪」
「おはよ。二人とも待った?ごめんね。」
爽やかな笑顔でそう言う彼に、あたし達二人はおもいきり首を横にふる。
「全然っ!今来たとこ。」
あたしの言葉に、優しく微笑む亮クン。
心臓が、ドキドキ音をたてる。