アリス in wonderland
★揺れる思い★
「無理…あたし気持ち悪い。ちょっと休憩してい?」
行く前はあんな張り切ってたのに。
着いて数時間、まだ2つ絶叫乗ったトコでダウンする美咲。
「何言ってんのー。まだあんなの全然だよー、次はアレ乗らなきゃ!」
絶叫系にかなり強いあたし。
さらに激しそうな乗り物を指差す。
「…アリス達行ってきていいよ。あたしあのベンチ座っとくから。」
美咲がそう言って、ベンチへと向かう。
「じゃあ、テッペイ美咲についててあげてくんないかな?一人では置いてけないし!」
あたしは気を使ってそう言ったのに。
「はぁ?じゃあ、お前がついててやんなよ。友達だろ?俺はあれ乗る。」
あたしと同じく、昔から絶叫好きなコイツは、超にぶい。
「じゃあ俺が残るから、2人で乗ってきていいよ☆」
亮クンがそう言って、微笑む。
それじゃ、全然ダメなんだよーっ!!
あたしは心の中で叫ぶ。