アリス in wonderland
「じゃ、行こうぜ。」
テッペイは、亮クンにぺこりと頭を下げると、あたしを誘った。
「えっと。亮クン、いいの?」
あたしはどーすればいいか分からず、彼に尋ねる。
「気にしないで、楽しんで☆俺も絶叫系、そこまで得意じゃないから。」
そう言って、笑顔で手をふる彼に。
これ以上何も言えなくて、あたしはテッペイと2人でその乗り物へと向かう。
昔はよく、一緒に乗っていたのに。
何か今日は違って感じる。
沈黙が重い。