アリス in wonderland


「じゃ、行こうぜ。」

テッペイは、亮クンにぺこりと頭を下げると、あたしを誘った。

「えっと。亮クン、いいの?」

あたしはどーすればいいか分からず、彼に尋ねる。

「気にしないで、楽しんで☆俺も絶叫系、そこまで得意じゃないから。」

そう言って、笑顔で手をふる彼に。

これ以上何も言えなくて、あたしはテッペイと2人でその乗り物へと向かう。

昔はよく、一緒に乗っていたのに。

何か今日は違って感じる。

沈黙が重い。


< 71 / 129 >

この作品をシェア

pagetop