アリス in wonderland
「あ、あたしさ、ちょっと喉かわいたかも。ドリンク買い行くけど、誰かいる?」
「あたしは、大丈夫かな。」
「…オレも、いい。」
あたしの問いかけに、美咲とテッペイが答える。
「亮クンは?」
わざとらしい笑顔で聞くあたしに、亮クンが少し真顔になるから。
緊張する。
「じゃあオレも一緒に行くよ。」
そう言って、少し強引にあたしの手を引く彼が。
愛しかったはずなのに。
なんでこんなに揺れてるの?あたし…
「じゃ、美咲達は何か乗っててくれてもいいからっ!ケータイあるし。」
亮クンに手を引かれながら、あたしは2人にそう叫んで別れた。