アリス in wonderland

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「あーりす☆帰ろ♪」

放課後のホームルームが終わり、美咲がカバンを持ってあたしの席にやって来る。

「ちょっと待って。」

あたしは急いで必要な荷物を引き出しからカバンに詰める。

「相変わらず帰り仕度は早いよね。」

そんなコトを言いながら美咲と一緒に教室を出る。

と、廊下の隅の階段の踊場にテッペイの後ろ姿が見えた。

「あ、あれテッペイ君じゃない？」

美咲にそう言われ、テッペイの方に目をやると、テッペイの向こう側には小柄な女の子の姿があった。

「何かマジな話しっぽいね、告白かな？」

美咲が興味深々に影から二人を覗く。

テッペイのこんなシーンは見慣れてる。