アイドル彼氏
「言えない………
蓮音には関係ない………じゃん」
「また嘘つく」
だって……言えない…
“好き”って言えない
「言えなッ………」
私の言葉は蓮音の唇によって塞がれた
「蓮音………」
「蓮、俺の早和ちゃんに何してんだよ」
悠基が私を蓮音の腕の中から引きずり出そうとした
「早和に触んな」
蓮音が再び私を腕の中におさめる
「早和ちゃん……バラすよ」
ビクッ
「何だよ。バラすって」
「これだ。
お前と早和ちゃんのツーショット」
「お願い!バラさないで」
「バラせば?」
「「は?」」
思わず蓮音の言葉に悠基と間抜けな声がかぶった