この想いは・・・。
「先輩・・・俺、この先の未来先輩と一緒にいたいです。俺じゃ・・・ダメですか?」
先輩の目を見つめて言った。
「・・・剛志くん」
「絶対守ってみせます。絶対幸せにしてみせます。だから・・・」
俺と一緒にいてくれませんか?
「・・・あの時助けてくれた人は剛志くんだったんだね」
「はい・・?」
なんでいきなりその話に戻ったんだ?
「あたしね、あの時ちゃんとお礼言えなかったから、ちゃんとお礼を言いたかったの。
でも、夜で暗くて顔がよく見えなくて、助けてくれた人が分からなかったの。
分かっていたのは同じ学校の人ってこと。
ずっと探してたの・・・その人が剛志くんだったなんてね」
先輩は俺の顔を見て笑った。
「剛志くんだったんだね・・・あたしの好きな人」
先輩は確かにそう口にした。
「先輩・・・?」
今なんて?
「あたしね、顔も分からない人をずっと想い続けてたの。
あの日、助けてくれた人を卒業するまでずっと・・・」
俺が・・・先輩の好きな人・・・?