この想いは・・・。








息が止まりそうになった。



今さっきまで今度晴子と3人で寿司でも食べに行こうと電話で話したばかりだった。




なのに・・・なのに、なんで?





――――それはいきなりの事だった。

あたしが仕事から帰って来た時だった。


「おかえり、桜」


「ただいま」


「そういえば、宏太くん」


「宏太がなに?」


「結婚するんだって」


「え・・・?」


「ずっと付き合ってた子と結婚することになったんだって。すごいわね~・・・」



あたしは母さんの言葉で力が抜けた。


どういう事・・・?



ずっと前から付き合ってる人って愛子さんのこと・・・?


嘘でしょ・・?



だって宏太前まで晴子が好きだったじゃない・・・。



愛子さんは晴子の身代わりだと思っていたのに・・・


なのに・・・




なんで愛子さんなの・・・?



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