この想いは・・・。
そして今・・・----
「上田くん、いらっしゃい」
「新婚ほやほやなのに、すいません」
「別にいいのよ」
会社の先輩の空宏太先輩の家にお邪魔している。
「ハンバーグもうできてるから食べましょ?」
宏太先輩の奥さん、愛子さんは笑顔でテーブルに案内してくれた。
ハンバーグの中にはチーズが入っていてとても美味しかった。
「愛子さんのハンバーグすっげー美味しです」
「ありがとう」
「おい、壱吾。話しあるんだろ?話せよ」
「・・・今ですか」
人が美味しくハンバーグ食べてる時に・・・
「で?なんで松下と別れたんだ?」
「・・・」
今さっきまで楽しかったのに一気に気分が落ちた。
「あたし・・・2階にいるね?」
愛子さんは気まずそうに椅子から立ち上がった。
「愛子さんにも聞いてもらいたいから、いてもらっていいですか?」
「だって。愛子座れよ」
「う、うん」
愛子さんは再び椅子に座った。
「愛子さんは俺の・・・元彼女知りませんよね」
もう彼女じゃないんだ。
「彼女がいたことは知ってたんだけどね・・・」
気まずそうに愛子さんは言った。