この想いは・・・。
「俺、今考えたらすっげー我が儘でした。
七海が家に来ても、眠たいからって追い返したりするのに、
自分が逢いたくなったら、夜中でも気にせずに電話して来させたり・・・大切になんてできもしてなかった」
「・・・」
定期的に会って、やる事はやっている。
それが七海を大切にしていると事だと思っていた。
けど、そんなの
「自分の我が儘で七海を困らせてるだけだったんだ」
「・・・」
「フラれるなんて当然ですね」
「・・・」
「俺って本当に我が儘ですわ。こんな大切にできていなかったのに・・・
今でも七海が俺の側にいてほしいって思ってしまうんです」
「・・・お前は松下をどうしたいわけ?」
「え・・・」
「欲求解消のために側にいてほしいのか?」
「違います!」
別に欲求解消のために側にいてほしい訳じゃない。
「俺は、七海には俺の隣りで笑って支えてくれる彼女にまたなって欲しいだけです」
ただ隣りで笑っていてくれるだけでいい。
それが俺の幸せだったのに・・・――――――