この想いは・・・。
「俺がいて良かったのか?」
「いーよ」
「でも友達来るんだろ?」
「いや、ハルはいとこだ」
いとこ・・・だから告白する勇気が出なかった理由の1つだ。
「もうすぐ来るから・・・って来た来た。ハル、こっち」
ハルに手を振る。
「あっ、宏太」
ハルは笑顔でこっちを見てきた。
その久しぶりのハルの笑顔が心を暖かくした。
「宏太ごめんね」
「まったくだよ」
本当は嘘だ。
自分からハルを避けていたのに、少し後悔した。
「えっと友達さんも、いきなりすいません」
ハルは信の目を見た後深くお辞儀をした。
「いえっ、別に」
信は焦った様に言った。
なんで、こいつこんなに焦ってんだ?
「あれ?」
「ハル、どうした?」
ハルはずっと信を見ている。
「いや・・・あ、やっぱり。オムライスの人だ」
オムライス?どういう意味だ?