この想いは・・・。
ピンポ-ン
ガチャ
「宏太からのメール珍しいね」
愛子は嬉しそうに笑う。
「愛子に逢いたくなったからメールした」
「・・・嘘つき」
聞こえないふりして愛子を抱きしめた。
なんで胸の中にいるのがお前なんだよ。
宏太っ・・・----
頭の中では笑顔のハル。
でも現実は違う。
目の前にいるのは、ハルじゃない。
愛子だ。
俺の彼女だ。
「愛子」
キスをする。
それは、ハルじゃない。
愛子だ。
俺の彼女だ。
朝になって、俺は愛子の部屋を出て、家に帰らずに会社に行った。
「よぉ、宏太」
「あ・・・よぉ、信」
会社に行くと、いつもは遅刻寸前に来る信が椅子に座っていた。
「今日は早いな」
「まぁな。なぁ宏太」
聞きたくねーよ。
「そういえば昨日さ、部長が「宏太」
話しを変えようとしたのに、信は話しを切り出してきた。
「なんだよ?」
「あのさ、晴子ちゃんの大学先・・・教えてくれよ」
きた・・・。
「なんで?」
答えは分かってる。