この想いは・・・。


ガチャ


ドアの開いた音が響き、後ろを振り返れば



今さっきまで目の前にいた愛しい人が親父さんと腕を組み近づいて歩いて来る。



一歩、一歩、着実に前に進んで来る。




俺は新婦側の1番後ろの席に座っていてあっさり俺の横を通って行かれた。





なぁ、ハル。


最初にお前に会ったとき、お前は笑って『コウ』って俺を呼んでいたな。



俺は馬鹿にされたみたいでお前が『コウ』って呼ぶたんびに、腹を立てていた。



今は『コウ』って呼んでほしいのにな・・・。



ハルに恋をし、


想い続け、



苦しみ、


悔しみ、



たくさん色んなことがあった。




お前に恋をしたことを後悔した日もあった。



でもやっぱり最後はハルが好きっていう感情しかないんだ。




後悔しても最後はやっぱりお前なんだ。



でも、これも今日で最後。




ハルは今日から、『谷口晴子』になる。



俺には一生叶わない人になる。



だから、俺はこの恋を終わりにする。



そして、明日からは新しい俺を探すんだ。




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