この想いは・・・。
教会を出ると、1人の女性が立っていた。
「なんでいるんだ?」
「あたしの所にも招待状が来たの」
ハルが送った招待状を顔の横に向ける。
「あいつ、お前を慕っていたからな」
「うん。あたしも大好きだよ晴子ちゃんのこと」
「・・・」
「気持ち・・・なんで伝えなかったの?」
「は・・・?」
こいつ・・・気付いてたのか?
俺の気持ちに・・。
「ずっと・・・好きだったんでしょ?晴子ちゃんのこと」
「・・・あぁ」
俺は素直に自分の気持ちを認めた。
「私ずっと、ずっと付き合う前から宏太のこと好きだった・・・。
だから、宏太の気持ちに気付いたてたよ」
愛子は辛そうに笑って言った。
「愛子・・・ずっと、ごめんな。ハルのこと好きだったのに愛子と付き合って、
・・・愛子を苦しめた。」
いつも俺は自分の気持ちしか考えていなかった。
自分を好きじゃない相手と、付き合うなんて辛いのに・・・。
なのに、俺は愛子にそんなことを6年間も付き合わしてしまった。