この想いは・・・。
「あたしは嬉しかったから大丈夫だよ。
辛い時もあったけど、宏太の側にいれて楽しかったよ」
まるで、今日で俺たちの関係が終わるかのように愛子は話す。
「愛子・・・?」
「宏太・・・別れよう?」
凜とした顔で愛子は言った。
「なんで?」
「あたしも、もう26歳だよ?
・・・もう辛い恋で年を取っていきたくないの。
それにあたし結婚しようと思うの」
愛子が結婚・・・?
愛子の表情を見て自分がどれだけ最悪だったか実感する。
泣きそうな、辛そうな、この場に相応しくない表情で愛子は俺を見つめていた。
そんな表情を見て心が痛くなった。
愛子ごめん・・・。
「嫌だ」
俺の答えはこれだ。
「なんで・・・?」
俺の答えに愛子は固まる。
なん度も悲しませた。
なん度も傷つけた。
それでも・・・------