この想いは・・・。



きっと他の人からみたら、俺はすごい我が儘を言っていると思うし、矛盾していることを言っていると思う。



今さっきまでハルを好きだと言っていたのに愛子にプロポーズしてる矛盾した男だ。





でも、こんな他に好きな奴がいるバカな男に6年間も側にいてくれた。


そんな愛子が愛しく感じ、ずっと俺の隣りで笑って側にいて支えてほしいと思った。



「愛子、俺と結婚してくれ」


もう1度言った。



「なんで・・・?」


愛子は涙を流しながら顔を崩す。


「なんで、あたしにそんな大切な言葉を言うの?

晴子ちゃんが結婚したからって、そんな大切な言葉あたしに言っちゃいけないよ」



愛子は顔を歪ます。


「それは違う。大切な言葉だからこそお前に言うんだよ。

確かに今さっきまで俺はハルが大好きだった。
愛していた。

でも、この先・・・将来隣りにいてほしい相手じゃない。


一緒にいてほしいのは愛子なんだ」



愛子だから傍にいてほしい。


そう思えたんだ。


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