この想いは・・・。

幸福。









「宏太」




後ろから誰かが呼んだ。



「・・・・ハル」



「なんで、途中から出て行ったの?あっ、愛子ちゃん」


ハルは愛子を見つけると笑顔で愛子の元に行く。



「晴子ちゃん、結婚おめでとう」


「ありがとうっ」


2人ともとても幸せそうに笑う。



「今からブーケトスなの。次の花嫁になれるように晴子ちゃんが取ってね」


ハルは嬉しそうに愛子に言った。


「そんなのいらねーよ」


2人に俺は楽しげ言った。


「なんで?」


聞いたのは悲しげな顔をした愛子。



そんな顔すんなよ。


「だって、ブーケなんて取らなくても俺たちが次に結婚するし」



花嫁のブーケを貰うと、次に結婚できる。


そんなこと聞くけど、そんなジンクスなんていらね―。




次に結婚するのは俺たちだ。



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