この想いは・・・。
『1秒1秒時間を大切にしてもらいたいから』
ねぇ、もらって早々あたしは時間を無駄にしてたよ。
あなたの隣にいられた時間。
その時間の中であたしは何度もあなたにアタックできたのに。
チャンスはあったのに。
あたしはしなかった。
「・・・過去に戻りたいよ」
あなたと一緒にいれた日々に戻りたいよ。
あなたが好きって伝えたいよ。
谷口くん・・・。
ふと、箱を除くと1枚の紙きれが残っていた。
『後悔したって過去には戻れない。だったら今を後悔しないように時間を大切に使って頑張れよっ!』
汚い字で書かれていたそれはあたしの心に元気をくれた。
――――――今を後悔しないように時間を大切に使って頑張れっ!
「フッ。ばーか!分かってるよ」
たくさん貰ったプレゼントを箱に入れ、あたしは家に帰った。
家を出た時とは違う。
とても軽くなった体で帰った。