俺様先生と秘密の授業【完全版】
「バイク同好会!?
 カッコイいい~~
 楽しそう~~
 わたし、入る~~」


 イケメン三人に囲まれて、かどうか。

 ノリノリの伊井田さんが、楽しそうに、言った。

「もちろん、ダーリンも入るでしょ?
 そしたら、後ろに乗っけてね~~?」

「……マジっすか?」

 吉住さんが、ダーリン!!

 この、短い間に何が起きたのか知らないけれど。

 やっぱり、伊井田さんって、良い根性してる。

 しかも、吉住さん。

 本っ当に伊井田さんが苦手なタイプらしい。

 いつもの、鮮やかなしゃべりっぷりが全部スベって、調子が出ないみたいだ。

 悪気のない一般人の、しかも女の子を威嚇するわけにもいかないのか。

 何だか、好き勝手に言われたままになってる。

 しかも。

 完全に部外者の伊井田さんが混じった状態で、狼だの天竜組だのって話が出来ず。

 自然にバイク同好会の話になった。

「この学校では、一応どこかの部活に入らないといけないし。
 俺と愛莉が居るなら、入りやすいだろ?」

『上』への面目もたつし、昼間走るのもいいもんだぞ?

 って言う直斗を、吉住さんは、軽く睨んだ。

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