俺様先生と秘密の授業【完全版】
「即答できない所がアヤシイわよね~~
 ま、別にイイけど~~
 ん、で。
『俊介お兄ちゃん』のことはキライになったの?
 もう、顔を見るのもイヤ?」

「そんなことは、ないわよっ!
 ただ……あたし、びっくりして……!」

「あらら、こっちの質問の方は、早っ!」

 言って、伊井田さんはちょっと笑った。

「ヒトそれぞれ考え方あると想うけど。
 わたしは、カラダをつなぐことにあんまし抵抗ないの。
 まあ、最初のうちは『特別』なことで『一番好き』なヒトにしか、触らせなかったけどぉ。
 色々やってみた結果、そんなに大した儀式じゃないよねって思うのよ。
 今は、キライじゃない相手と、キモチイイコトできればいいじゃん、みたいな」

「……とても、そんな風には考えられマセン……」

「だから、カッキーは子供だっていうのよ~~」

 言って、伊井田さんはケラケラと笑う。

「わたしは、自分のコト。
 強く愛してくれるヒトに抱かれるのって、好きよ。
 だって、ココロとカラダの全部を使って、すごく気持ち良く抱きしめてくれるんだもん。
 ど~~しても、岸君じゃなけりゃダメ~~みたいな感じもないし。
 お互い、深刻な顔して思いつめないで、一回気軽にしてみれば?
 案外、ふっきれちゃうモノよ?」



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