俺様先生と秘密の授業【完全版】
え……と、伊井田さん!?
しかも、城田先生をじいちゃん、って、ナニ……!?
あたしが驚いていると、城田先生は肩をすくめて言った。
「伊井田 梢は、私の娘の娘です。
高学歴を誇るウチの一族のなかで、ストレスだったのか。
大分自由奔放に育ってしまいましたが……
うんと小さな子供のころ以来。
寄りつきもしなかった我が家に乗りこんで来たあげく、ずっと、あの調子です。
よっぽど、加月さんのことが心配だったんでしょうね?
それとも、他人の事を親身になって考えることができるほど。
オトナになってくれたんでしょうか」
言って、城田先生は、そっと笑った。
「愛しくて、自分の経営する学校に、孫の名前を入れるほどの祖父莫迦(じじばか)です。
あなたが、いろんな環境にもめげず、まっすぐ歩いていきたい、というのなら。
これから、卒業までの一年半。
多少の波風は覚悟で、加月さんに、お付き合いしましょう」
「だって、これから、カッキーと一杯、お話するんだもんね……?」
そう言って、伊井田さんは、おいでおいでをするように、両手を振った。
あたし。
今まで、伊井田さんと真面目に話をしたことなかったから。
こんな大きなことだって知らなかった。
伊井田さんだって、きっと、悩んでいることも、色々あったろうに。
それでも、いつも明るく。
沢山のお友達のなかで、笑っていたんだ。
……本当に涙が出て来た……
しかも、城田先生をじいちゃん、って、ナニ……!?
あたしが驚いていると、城田先生は肩をすくめて言った。
「伊井田 梢は、私の娘の娘です。
高学歴を誇るウチの一族のなかで、ストレスだったのか。
大分自由奔放に育ってしまいましたが……
うんと小さな子供のころ以来。
寄りつきもしなかった我が家に乗りこんで来たあげく、ずっと、あの調子です。
よっぽど、加月さんのことが心配だったんでしょうね?
それとも、他人の事を親身になって考えることができるほど。
オトナになってくれたんでしょうか」
言って、城田先生は、そっと笑った。
「愛しくて、自分の経営する学校に、孫の名前を入れるほどの祖父莫迦(じじばか)です。
あなたが、いろんな環境にもめげず、まっすぐ歩いていきたい、というのなら。
これから、卒業までの一年半。
多少の波風は覚悟で、加月さんに、お付き合いしましょう」
「だって、これから、カッキーと一杯、お話するんだもんね……?」
そう言って、伊井田さんは、おいでおいでをするように、両手を振った。
あたし。
今まで、伊井田さんと真面目に話をしたことなかったから。
こんな大きなことだって知らなかった。
伊井田さんだって、きっと、悩んでいることも、色々あったろうに。
それでも、いつも明るく。
沢山のお友達のなかで、笑っていたんだ。
……本当に涙が出て来た……