俺様先生と秘密の授業【完全版】
 あ。

 早瀬倉センセの額の青筋、一本増えた。

 怒っているコトが、まるわかりっ!

 でも、全然怖くないもんねっ!

 あたしの兄貴の幼なじみのコイツは。

 本当は、先生、なんて言うのが莫迦莫迦しいほど、前から知ってる顔見知りだしっ!

 自分の思ったことをわりと簡単に表に出すから。

 はっきり言って、昔っから、あたしのオモチャだもん。

 だから、今。

 先生が何考えているのかも、よくわかる。

「お前がそんなこと言うなら、もう知らねぇぜ?
 傷が深いし、俺が病院&自宅に送って行こうと思ったのに。
 も、や~~めた」

 ほ~~らスネた。

 仮にもガッコのセンセのはずなのに。

 生徒の前で、頬を膨らまして、お仕事放棄しちゃまずいでしょうが!

 でも、いいもんね。

「それが、別に何だって言うのよ?
 あたし、一人で帰れるし」

「まてまてまてまて!」
 
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