空からの願い
元から母親に期待なんてしてなかった。
男がいたのも知っていた。
いずれあのアパートを出るのも私を一人暮らしさせる時に気付いてた。
落ち込む必要なんてない。全部わかってた事。
なのに、落ち込んでる自分がいる。
バカみたいだ。
一緒に住もうって言われるのを待っていたのか。
本当に……。


麻沙「バカみたい……。」

蓮「おいっ!」

麻沙「!?」

蓮「無視すんなよ。」

麻沙「ごめん。聞こえてなかった。」


蓮が目の前に現れて驚いた。ずっと声をかけていたらしいが考え事をしていて気付かなかった。
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