空からの願い
麻沙「どうしたの?今日寿兄の店にいるんじゃなかった?」

蓮「さすがにこの時間まではいねぇよ。」

麻沙「は?」


時計を見ると夜の11時をまわっていた。家を出たのが6時頃なので5時間程歩いてたことになる。


麻沙「もうこんな時間なんだ。」


どんだけ悩まされてるんだよ。あんな親に。


蓮「…何かあったのか?」

麻沙「え…?なんで?」

蓮「元気ねぇなぁって…。顔、死んでる。」

麻沙「ははっ。何もないよ、あんたには関係ないしね。」

蓮「そういう事言われるのが一番応えるんだけどな。」

麻沙「ぁ…。ごめん……。」


(てか、何謝ってんの!?)


蓮「言ってスッキリする話なら聞くけど?」

そう言って蓮は私の頭を撫でるように手を置いた。
< 35 / 43 >

この作品をシェア

pagetop