びぃだま
――キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り響いた。
教室いこう。
ベッドをおりてカーテンをあけた。
「先生、教室行って来ます。」
保健室は1階。
教室は4階。いつもなら軽く上っていくあたしだけど、今日は体が重く感じる。
あたしの背中には熱、それと健斗のことが重くのしかかっていて周りの人にみえてしまっているのではないかと思う程だった。
階段を上っている途中、ほのか先輩にあった。
ほのか先輩とは同じ美術部で、あたしが一年生のときから優しくしてくれている。
あたしの本当のお姉ちゃんよりお姉ちゃんらしかった。
「あっ花ちゃん!」
「ほのか先輩 こんにちわ」
「こんにちわ なんか顔色よくないけどどうしたの?最近部活にもきてないし」
「最近ちょっと体調悪くて・・・」
「そうなの!?大丈夫?」
「大丈夫ではないけどぉ 大丈夫です」
「無理しちゃダメだよ」
「はい」
「お大事にね バイバイ」
ほのか先輩が手を振って階段を駆け下りていった。