びぃだま

 
「はな!」

「はいっ」

ボーっとしていたあたしの目の前には香奈がたっていた。

「ねぇ最近どぉしたの?休み時間になってもボーっとしてるし。」

「うん・・・。 風邪気味でちょっとね」

「大丈夫?保健室一緒にいってあげようか?」

「一人でいけるから大丈夫。」

そういってあたしはゆっくりと立ちあがった。

「香奈ありがとね」

「ううん。ぜんぜんいいよ!ってかうちなんにもしてないし」

香奈は笑いながら手を振っていた。


保健室へ向かう。
やっぱりその間も元彼の健斗のことを考えてしまう。
今このことを誰かに聞いてもらいたい。
こんなときには親友に聞いてもらうのが普通のことだけど今はそんな事は絶対にできない。
気軽に話せる友達はたくさんいる。けどあたしが親友と思っているのは香奈一人。

もうどうしたらいいのかわからなくなってしまった。

自分は元のように戻りたいのか。

香奈とはどんな感じで接したらいいのか。


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