私の彼氏は最強野生児。

「ねぇ名前!!」

「あっ鎌井 未散です。」

「未散ちゃんね!!!!よろしく~。よく屋上来るの?」

「来ますよ!数学が嫌いで、いっつも抜け出してます(笑)」

「えーダメじゃん!!!数学はちゃんとやんねーとわかんねぇよ~(笑)」

この時ニカッって笑った拓実さんの顔が超綺麗だった!!
以外に顔はモテ顔なのかもって思った…あたしがバカだった。


「えへへ。で拓実さんはなんで屋上居たんですか?」



「綱渡りしに来た!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


なんでそんな幸せそうに笑ったの…。
確かに可愛いよ、その笑顔…。
でもなぜ…なぜ綱渡りで幸せになれるの…。


「よし!!!!!!!!!!!!」

てかさっきから感嘆符多いなぁ…。

「さ、行くよ!」

「へっ?」

目の前には拓実さんの手。


………へっ?

「へっ?じゃないよ!綱渡り行くよー!」


「えっちょっと…!」

手を引っ張られてその綱まで連行された。


「あれ」

拓実さんが指差した先にあったのは屋上のもう少し上にある大型タンクの近くまで繋がれている一本の茶色いロープ。

階段で上まで行ったとしても3段分くらいにしかならない距離だからそんなに危険ではなさそうだけど…。


「これ拓実さんがやってんですか?」

「そうそう!すげぇだろ~」


すごいです、あなたのその精神が。
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