丘の上より
口付けが惜しいと思うようにゆっくりと放した。
「――たけし…。」
健史は自分を呼ばれておさえきれなくなり、またアクマを抱きしめる。
そして大声でアクマに誓う―――。
「――俺、この思い絶対に忘れないからっ!ずっと覚えてるから!」
「…はい」
顔と顔とが近づく中で、アクマが微笑んでいるのがわかった。
―――ほんとに、忘れないから…
健史はアクマを大事に、かつ強く抱きしめる。
―――ずっと抱きしめた。