丘の上より




その笑顔は幼い、彼にとても似合っていた。






『―――ありがとう、健史…


…約束、だよ?』






「…了解。」





健史は微笑みながら目を閉じる。




「―――…なぁ。」




その言葉を一度閉じて、また紡ぐ…






「…俺さ、アクマに伝えたいことがあったんだ。」






男の子は首傾げて、尋ねた。



『なぁに?』










< 152 / 170 >

この作品をシェア

pagetop