丘の上より





「…アクマが成仏したなら、



俺の声は天に届くだろうか?」







男の子は少し考えてから、大きな声で答えた。




『当たり前だよ!





アクマは今も僕たちのことを見てるはずだよ?!』







「…そうか。」





そう言うと、健史は太陽のさしかかる大空に顔を向けた。






――――そして、一番言いたかった言葉を叫ぶ…。












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