丘の上より
約10年が経った今、俺はアクマを女性として見ている。
俺は姉のようなアクマではなく、女性としてのアクマが好きなんだ。
アクマの話し方からして、大人のように感じるが、アクマがこの世にさまようことになってから17歳のままなんだという…
それを聞いたときから
彼女を恋愛対象と見てしまうようになった。
日に日に彼女を愛しく思い、思いは募るばかり…
――――きっと、アクマは俺がどれだけ好きか知らないだろ?
どれだけ長くずっと居られることを望んでいるのかを知らないだろう?
…俺は恐れているんだよ。
お前がいつ、俺の前から消えてしまうか――。