丘の上より




今日ついにそれらしき言葉を言った。






―――俺ヲ愛シテクンネ?






アクマが今、俺をどう思っているのか…




その言葉でわかると思った。





アクマは目を見開いた状態だった。





『―――あなたを愛せと?』





とでも言っているような目だった。『ありえない』とも捉えられるかもしれない。






―――冗談だよ…







そうとしか言えなかった。アクマの目を受け入れたくはなかったからだ。






――――アクマはどうも思っていないのだろうな…





ただの男子校生としか見ていないのだろうな…






そう思う度に喉の奥から胸にかけて苦しくなる…





きっとこれも“恋”の一部なんだろうなと思う…






――――とても辛いけど…





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