丘の上より




一通り話し終わり、休憩がてらに沈黙を挟む。





「あ。」





「―――どうしたんですか?」





健史は本日の本題を思い出した。




「…あのさ。」




そう言ってアクマの方を見る。



「はい、何でしょうか?」




アクマもこちらを向いた。



――あ、あのっ、あのさ!」




「?」





健史はアクマを一瞬女性として意識した。
いや、いつもしているのだが、今はより一層ということになる。






健史は深呼吸して、咳払いをし、気持ちを落ち着けた。





「…昨日、告白されたんだ。」







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