魔法使い雲ちゃん


「でも、あたしは知ってるのに!」

“俺は言ってねぇ”


た、確かに…。
顔を見たら名前が分かるんだし、しょうがないよね。




「あたしの名前は雲ちゃんです!」

“くも?雲…?”

「うん、あたし雲の上で生まれたんだ!」


キーンコーン――

あたしの言葉を最後にチャイムが鳴り響いた。



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