魔法使い雲ちゃん


「人間界と魔法界には多少の時差があって、海に落ちた時あたしは2歳くらいだった…

あなたのお父さんに助けられた。」

「あの人が…」

「あたしは…すごくすごく救われたの。水川さんが居なければ、きっと今あたしは居ないはずだから…」

「そっか。」


あたしは水川さんに恩返しがしたい。


「だから、あの日…お葬式の日、水川さんに会いに行ったの」



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