本当に君を愛してる
本当に君を愛してる
胡桃に会うのは久しぶりだ。一ヶ月ぶりくらいかな? いろいろ話すこともあるだろうに、開口一番「なんであいつと別れないの?」だって。
詰問するような胡桃に私は顔をしかめる。あいつ、だなんて。どうしてそんな呼び方するの、二つしか違わないとはいえ椿君は胡桃のお兄さんでしょ?
それに、どうして別れなくちゃいけないの。私がずっと椿君を好きだったって、胡桃なら知ってるはずじゃない。
想いを打ち明けてからはいろいろ相談に乗ってくれたよね。今まではただ見ているだけだったのに、私達を引き合わせてくれて。
……その時まではまさか彼が胡桃のお兄さんだなんて知らなかったから、びっくりしちゃったけど。
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