◆兄貴の彼女◆



最後は、教師らしく締めやがって。
ほんと、自分勝手。

けど、俺はそんな兄貴を尊敬してたんだ。



「…………」


俺は手紙を握り締め、一度目を閉じた。

そして、藤沢宛の手紙を取り、勢いよく玄関を飛び出した。


「おい!夕斗!」

隼人の声がしたけど、今はその場に行かないと気がすまないんだよ!


兄貴!







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