◆兄貴の彼女◆
そして俺たちは、某ファミレスで女子を待つ。
「早く来ないかな~!女子!!」
「夕斗、珍しいじゃん。合コン参加なんて」
「まーね」
「ま、お前がいたら女子達の花が咲いて、会話も盛り上がるってもんだ」
「なんだよそれ」
合コンに参加。
珍しいっていうか、初めて。
何やってんだ俺。
けど今は藤沢に好きだって言った事から少し逃げたかったのかもしれない。
別に合コンに期待してるわけじゃない。
俺が好きなのは、藤沢ただ1人。
この事実は変わらない。
そう考えていると、女子が来た。
「お待たせ―!!」
「おう!3年待ったぜー!」
「何それー!うけるー!」
友達がそう冗談を言って笑わせている。
合コンは、4対4。
他県から修学旅行で来ているという女子達。
この辺じゃ見ない制服だし、これっきりかもって思ったら少し安心した。
藤沢とは全く正反対の人達。
って、何俺比べてんだ。
そして、自己紹介から始まった。