◆兄貴の彼女◆
短髪でボーイッシュな、奈々(ナナ)。
髪をクルクル巻きにして、わがままそうな、桜(サクラ)
肌色が焼けてて、スポーツ万能そうなのが、一葉(カズハ)
そして最後に、俺の友達と連絡取り合っていた、ちょっと不良っぽい、愛(マナ)
以上が女子メンバーらしい。
そして俺たちは。
合コン大好き人間の、卓也(タクヤ)
遊び人なのに、めちゃめちゃモテる、大和(ヤマト)
とにかく弄られキャラの、将(ショウ)
そして俺。
俺たちの紹介も終わって、会話は何気なく俺の話からだった。
「卓也君、イケメン連れてくるからって言ってたけど、絶対夕斗君でしょー!」
愛がテンション高めに話す。
「分かっちゃった?!」
「分かるよー!だって、ずば抜けてイケメンだもん!」
このテンションついていけない。
「確かに、夕斗君ちょーイケメン!彼女とかいるんじゃない?」
桜が上目遣いで俺に聞いてきた。
「いや、俺いないけど。彼女とか」
「マジ~?!超、意外だよー!」
双子か!ってくらいに突っ込みたくなる、息ぴったりに言う桜と愛。
「そういえばさ、どこの県から来たの?なんて学校?」
フォローではないんだろうけど、何気ない将の質問が助かった。
「うちら、神奈川にある柏木第一だよー。愛、話してなかったの?」
一葉がすかさず答える。
「だって、昨日卓也君に声かけられて、電話番号交換したくらいだったから」
……柏木……第一?
「あれ?柏木第一って、確か夕斗の兄ちゃんが教師してた学校じゃね?」
大和は悪気はなかったんだろうけど、その話は。
「まぁ、その話はいいとしてさ、皆彼氏いるの?」
将がすかさずフォローを入れたけど、遅かった。