17ぱれっと、
「で、普段は何やってんの」
「賭け」
「おま、言うな!」
頼が言うと、和也はその口を手で押さえる。
「はぁ?賭け?」
「そー。あの子は彼氏が居るとか何とかかんとか」
椅子に座り、歩は気持ちよさそうに寝ていて拓真は相変わらずゲーム。
懲りないなぁ、と思いつつも話を進める。
「男ってそんなつまんないことで遊べんの?」
「遊びじゃない。これは本気だ!」
「俺なんか今月、頼に5万近く持ってかれた・・・」
ゲームをしていたはずの拓真がゲームを閉じ、鼻息を荒くしている。
「はぁ!?5万って・・・頼、あんたそんなことしてるの?」
「違うよ、拓真よえーんだもん」
「そうそう。俺もちょっと貰った」
眠そうに旬斗も言う。
「旬斗もやってるの?拓真のことあんまいじめないで・・・」

「な、俺たち前から聞きたかったんだけど、」
「んー何」
机にうつ伏せになっていた顔を上げると何故か真剣な顔。
「拓真はあっち行っとけ」
「えー、なんで」
「いいから」
渋々、席を立つ拓真。またゲームかよ。
あたしの席の向かいには、左から和也、頼、旬斗が座っている。
旬斗は今にも寝そうで和也は完全に寝ている。
1対1で何を聞かれるんだろうか・・・。
「お前は拓真が好きなの?」
「は、はぁ?」
「いや、俺たちは本気で聞いてるから本気で答えろ」
遠くを見ると、レジャーシートの上をゴロゴロしながらゲームをしている。
「あたしは・・・」

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