17ぱれっと、
「ちょっと!あんた、何やってたの」
「何って、ナニ」
「意味分かんない。今時間ある?」
「おう、外出るか」
家を出て公園に向かう。頼の家はお父さんが居なくて、お母さんと年の離れた妹との3人暮らしで。体の弱いお母さんの事をいつも気にしていた。
一歩引いたところから、いつも見ててくれた。
「頼になら相談出来ると思って」
「何でも言え」
ちょっとボロいシーソーに乗りながら遠くを見る。
「蒼以ねー、旬斗にちゅーされちゃった」
その瞬間、頼が勢い良く立ち上がりあたしは思い切り尻をぶつける。
「いでえっ!割れたらどうしてくれんの・・・、ってもう割れてるか・・」
そんなボケに突っ込むこともせず、頼は目を丸くする。
「蒼以、もう一回言え。」
「だから旬斗にちゅーされたの」
「もう一回」
「・・・旬斗にキスされた」
「ちゃんと言え」
「私、松風蒼以は五月旬斗に4日前キスされました!」
「どこで、何時に」
「・・・旬斗の部活帰りに!んー、午後5時くらい」
「和也とか、拓真は!」
「和也は犬の散歩、拓真は食事会だって言ってた」
「俺がマイコちゃんなんかとデートしなければ・・・待ってろ、全員集合させるから」
声を荒げて携帯を取り出すと電話をかけ始める。
「和也、今すぐ来い。俺の家の近くの公園。あ?髪を染めてる?知らねーよ!醤油顔のくせに!蒼以に一大事だから!早く来い」
醤油顔は関係ないと思うけど・・・。
「もしもし?拓真か?大変だ、蒼以が・・・今すぐ俺ん家の近くの公園に来い!あ?ママのクッキーが焼ける?知らねーよ!このマザコンプー太郎が!」
「ちょ、拓真のこといじめないで・・・」
「うるせぇ、黙ってろ」
それからだった。
事の重大さに気づいたのは。
あのときの頼の顔、忘れられない。
「何って、ナニ」
「意味分かんない。今時間ある?」
「おう、外出るか」
家を出て公園に向かう。頼の家はお父さんが居なくて、お母さんと年の離れた妹との3人暮らしで。体の弱いお母さんの事をいつも気にしていた。
一歩引いたところから、いつも見ててくれた。
「頼になら相談出来ると思って」
「何でも言え」
ちょっとボロいシーソーに乗りながら遠くを見る。
「蒼以ねー、旬斗にちゅーされちゃった」
その瞬間、頼が勢い良く立ち上がりあたしは思い切り尻をぶつける。
「いでえっ!割れたらどうしてくれんの・・・、ってもう割れてるか・・」
そんなボケに突っ込むこともせず、頼は目を丸くする。
「蒼以、もう一回言え。」
「だから旬斗にちゅーされたの」
「もう一回」
「・・・旬斗にキスされた」
「ちゃんと言え」
「私、松風蒼以は五月旬斗に4日前キスされました!」
「どこで、何時に」
「・・・旬斗の部活帰りに!んー、午後5時くらい」
「和也とか、拓真は!」
「和也は犬の散歩、拓真は食事会だって言ってた」
「俺がマイコちゃんなんかとデートしなければ・・・待ってろ、全員集合させるから」
声を荒げて携帯を取り出すと電話をかけ始める。
「和也、今すぐ来い。俺の家の近くの公園。あ?髪を染めてる?知らねーよ!醤油顔のくせに!蒼以に一大事だから!早く来い」
醤油顔は関係ないと思うけど・・・。
「もしもし?拓真か?大変だ、蒼以が・・・今すぐ俺ん家の近くの公園に来い!あ?ママのクッキーが焼ける?知らねーよ!このマザコンプー太郎が!」
「ちょ、拓真のこといじめないで・・・」
「うるせぇ、黙ってろ」
それからだった。
事の重大さに気づいたのは。
あのときの頼の顔、忘れられない。