17ぱれっと、
「痛かった?」
と言って、おでこをなでる。
こいつだけだ。あたしに優しいのは・・・。
「・・・うん」
「お、来たぞ」
ロードバイクで颯爽と現れたのは旬斗だ。
まるで何か事件を起こしたかのような・・・。
「おい、こっち来い」
「え、ちょなんだよ」
ベンチに座るあたしと拓真の前に放り投げられた旬斗。
「いっでぇ・・・、あ」
目が合い、あの時のことを思い出す。
目をそらして口を見ると切れている。
「あ、あの時・・・」
「なんだなんだ」
「・・・キスしたとき、あたしが切っちゃったんだよね、ごめんね・・・」
そう言うと、旬斗は俯いた。
「お前蒼以になんでキスした」
「・・・したかったからだよ」
「付き合ってもないのにか?」
その言葉に旬斗はあたしを見る。
「・・・・俺たち付き合ってなかったの?」
「・・・え?」
「「「え?」」」
一瞬、何処から吹いたのか分からない風が吹いた。
「あたしは告白されて何も返事してないよ」
「でも俺はそれが返事だと・・・」
「そんな・・・」
「事情は分からないけど・・・頼どうする?」
「んー・・・ここは穏便に済ませたい」
意味が分からないことを言って、今度は拓真に耳打ちをする。
「それでいいんじゃない、旬斗にも責任取ってもらわないと」
「えー、ではそれで今回は解決ということで」
ゴホン、咳払いをしてあたし達は座らせられる。
「松風蒼以」
「・・・はい」
「五月旬斗」
「・・はい」
「今回、うちの紅一点である蒼以のファーストキスを奪った罪は重い」
「よって、うちの紅一点、松風蒼以と・・・・・を命じる」
「わーっくしょいっ!あ、あおちゃんティッシュ~」
「もー拓真、風邪?」
ティッシュを渡すとありがとうと拓真は笑った。
「えー、もう一度言う、五月旬斗には松風蒼以と交際することを命じる!」
と言って、おでこをなでる。
こいつだけだ。あたしに優しいのは・・・。
「・・・うん」
「お、来たぞ」
ロードバイクで颯爽と現れたのは旬斗だ。
まるで何か事件を起こしたかのような・・・。
「おい、こっち来い」
「え、ちょなんだよ」
ベンチに座るあたしと拓真の前に放り投げられた旬斗。
「いっでぇ・・・、あ」
目が合い、あの時のことを思い出す。
目をそらして口を見ると切れている。
「あ、あの時・・・」
「なんだなんだ」
「・・・キスしたとき、あたしが切っちゃったんだよね、ごめんね・・・」
そう言うと、旬斗は俯いた。
「お前蒼以になんでキスした」
「・・・したかったからだよ」
「付き合ってもないのにか?」
その言葉に旬斗はあたしを見る。
「・・・・俺たち付き合ってなかったの?」
「・・・え?」
「「「え?」」」
一瞬、何処から吹いたのか分からない風が吹いた。
「あたしは告白されて何も返事してないよ」
「でも俺はそれが返事だと・・・」
「そんな・・・」
「事情は分からないけど・・・頼どうする?」
「んー・・・ここは穏便に済ませたい」
意味が分からないことを言って、今度は拓真に耳打ちをする。
「それでいいんじゃない、旬斗にも責任取ってもらわないと」
「えー、ではそれで今回は解決ということで」
ゴホン、咳払いをしてあたし達は座らせられる。
「松風蒼以」
「・・・はい」
「五月旬斗」
「・・はい」
「今回、うちの紅一点である蒼以のファーストキスを奪った罪は重い」
「よって、うちの紅一点、松風蒼以と・・・・・を命じる」
「わーっくしょいっ!あ、あおちゃんティッシュ~」
「もー拓真、風邪?」
ティッシュを渡すとありがとうと拓真は笑った。
「えー、もう一度言う、五月旬斗には松風蒼以と交際することを命じる!」