カラダから始まる恋ってありますか?
「それより藤木。俺に、その綺麗なそのお前の自慢な彼女を紹介してくれないのか?」
“お前の自慢な彼女”
その言葉の響きに思わず顔が緩んでしまう。
もちろん、紹介しますとも。
「彼女は、俺の彼女の西澤愛美ちゃん。で、こちら、俺の会社の上司の市川さん」
市川さんの付き合いで、ここに来てたんだと愛美ちゃんに説明したら
「すみません。あたし、何も知らなくて引き止めてしまって!」
焦った表情で言うと市川さんにも「すみません」と頭を下げた。
「いいって。気にしないで。俺が勝手にしてる事だから」