カラダから始まる恋ってありますか?
「あのさぁ、愛美ちゃん。ちょっといいかな?」
「あっ、裕介さん…」
由実と抱き合っているあたしの肩をポンと叩いた裕介さん。
そうだった。ずっと、裕介さん一緒にいてくれていたんだった。
由実も戻ってきたし…もうサヨナラしなきゃいけないよね?
「ごめんなさい、裕介さん。もう、大丈夫だから…」
「あのさ、よかったら一緒に盛り上がらない?」
「へっ?」
「カラオケ。一緒にやらない?」
ニカッて笑う裕介さん。
「えっ?いいの?」
「もちろん。友達の…由実ちゃんだったよね?由実ちゃんも一緒にさ、盛り上がってスッキリしよう。なっ?」
心配してくれてるんだ…。
しかも“なっ”て…その笑顔、ヤバイぐらいにまたキュンとする。