カラダから始まる恋ってありますか?
「いいですね!それ」
「由実?」
さっきまでシュンとして由実が涙を拭きながらニコッと笑った。
「いいの?」
「当たり前じゃん。あんな奴の為に使った時間取り戻さなきゃ損だしさ。
それに、あたしもカラオケで盛り上がってスッキリしたいし」
明るい声で話す由実。そうだよね?こんな時だから盛り上がった方がいいよね?
「そうだよ。俺も一緒に君達と盛り上がりたいなぁ~男2人のカラオケは寂しすぎるぅ」
いつの間にいたのか、市川さんもノリ気だね。
「なっ、愛美ちゃん」
ポンと肩を叩いた裕介さんの笑顔に、あたしは「はい」と笑顔で答えた。