カラダから始まる恋ってありますか?
「そっかぁ。俺もバラード系が多いかな。たまに気分盛り上げたくて、バラードじゃない曲も歌ったりするけど…」
そう言いながら、テーブルの上に置いてあるウーロン茶が入ってるグラスに手を伸ばした裕介さんの指先を
無意識にジッと見つめてしまう。
綺麗な指先…。
「お酒、飲まないんですか?」
「あぁ、きょう俺、車だから」
ニコッと笑った笑顔が、またズルイよ。
なんだかウーロン茶が入ってるグラスが羨ましい…。
あたしにだって触れてほしい。
ギュッてきつく抱きしめてほしいよ。
胸が切なくなって、スカートをギュッと握りしめた。