カラダから始まる恋ってありますか?
「ちょっと…待っていてくださいね」
慌てて部屋の鍵を開けて中に入り
「10分だけ、待っていてください」と、裕介さんを玄関のドアの向こうで待たせてドアを閉めた。
1DKの女1人の部屋。
最近、部屋にいなかったから、さほど散らかってはいないけど
好きな人を部屋の中に入れるから…ちょっとだけでも綺麗な部屋だと思われたくて
手早く部屋の中を掃除して、鏡の前で少し乱れた髪をセットし直して
「お待たせしました」
玄関のドアを開けて待っていた裕介さんに声をかけた。
「入って、いいの?」
「もちろん。どうぞ…」