カラダから始まる恋ってありますか?
【裕介side】
「お邪魔します…」
緊張しながら、初めて入った彼女の部屋は、小綺麗に片づけられた可愛い部屋で
ピンクに花柄のカーテンが、彼女のイメージにピッタリだった。
けど…すぐに窓際にあるベッドに視線がいってしまって
俺の心は落ち着かないまま
「どうぞ…」と、白くて丸いテーブルの上に置かれたマグカップの中には
美味しそうな香りの珈琲。
「いい香りだね」
「ありがとう」
それだけの会話なのに、緊張でぎこちない。