カラダから始まる恋ってありますか?
「どうして?」
「どうしてって…おかしくなりそうだから」
俯いて、真っ赤な顔で言うと、更に強くなる、あたしを抱きしめる腕の力。
もう…とろけて溶けてしまいそう…。
フニャァ…とカラダ中の力が抜けて、あたしは裕介さんのカラダにもたれた…。
「クス…可愛い…」
耳元で囁かれて、頭に添えられた大きな手のひらが誘うまま
向かされた唇は、そのまま柔らかなぬくもりに包まれ
背を向けていた、あたしのカラダは、クルリと向きを変えて
彼の首に腕を伸ばした…。