カラダから始まる恋ってありますか?

「どうして?」


「どうしてって…おかしくなりそうだから」


俯いて、真っ赤な顔で言うと、更に強くなる、あたしを抱きしめる腕の力。



もう…とろけて溶けてしまいそう…。


フニャァ…とカラダ中の力が抜けて、あたしは裕介さんのカラダにもたれた…。


「クス…可愛い…」


耳元で囁かれて、頭に添えられた大きな手のひらが誘うまま



向かされた唇は、そのまま柔らかなぬくもりに包まれ



背を向けていた、あたしのカラダは、クルリと向きを変えて


彼の首に腕を伸ばした…。




< 134 / 382 >

この作品をシェア

pagetop