カラダから始まる恋ってありますか?
2人の夢
キッチンで後片付けをしていると、後ろから抱きしめる裕介さん。
「洗いにくいよ」
「いいじゃん。こうしたいから」
「もう…」
不思議…。裕介さんとは、まだ出会って3日しか過ぎてないのに
誰よりも密度の濃い時間を過ごして、2人の間には、目に見えない固い絆が結ばれていて
あたし達は、運命の赤い糸で結ばれてるんじゃないかって思ってしまうよ。
子供の頃は、憧れていた小指に結ばれた赤い糸の運命の恋人。
大人になって裏切られて「赤い糸なんてない!」って思った事もあったのに。
今は、その運命の赤い糸を信じたくて
あたしの小指と、裕介さんの小指を見つめているよ。